日本語に引きずられない英語を話す!
英語を話す時はどうしてます?
まず、何を話すか日本語で考えますよね。
そして、その日本語を英語に置き換えようとします。
多くの方が、ここで、「この日本語、英語で何て言うんだろう?」と分からなくなって、英語が話せなくなります。
これが普通のパターンです。
そこで、出直し英会話では、「日本語」⇔「英語」の置き換えに頼らない方法を推奨しています。
それが、イメージ法です。(変な名前ですが、私が勝手に名づけています)
今日は、get through を例にとって、「日本語」⇔「英語」の表現を考えてみましょう。
get through が表す表現はたくさんあります。そのなかでいくつか紹介してみます。
I don't know how I got through the rest of dinner.
分からない、自分がどうやって残りの食事を過ごしたのか(乗り切ったのか)
through には、「中を通る、突き抜ける」という意味がありますね。
この get は、get to the station のように、「その地点を得る=その地点に行く」イメージと同様に考えて、
「ディナーを最後まで終える」とイメージしてみましょう。
through は普通に「何か、どこか」を通り抜けるときに使えますが、「困難な状況」になると威力を発揮します。
話の流れから、「何か大失態」をしてしまったことによって、普通のディナー食事会が、突然、困難なモノに変化してしまいましたね。
そこで、 through がより引き立つ出番になりました。
もう、「気が動転してしまってどうやったか何も分からない」気持ちが良く伝わります。
次はこの文です。
I want to get through this chapter before I go to bed.
この章までは終わらせたいわ、寝る前に。
前の、get through は「乗り切る」という日本語を使いました。
それは、through するものが、「困難」なものだっためです。
今度は、this chapter と言っているので「宿題」かな?
それほど、困難なモノではなさそうなので、「終わらせる」という日本語を使いました。
このように、through する対象によって、日本語の表現は変わってしまいますね。
日本語を英語に置き換えようとすると、この、「乗り切る」や「終わらせる」という言葉に惑わされて、うまく英語で表現できなくなります。
そこで「イメージ」でとらえてみるのです。
どちらも、「その状況を通って、くぐり抜けて」終わりに達しますね。
一つはディナー、一つは宿題。
内容は違いますが、「あるものを最後までやる」イメージは同じですね。
いかがですか?
一度、 get through のイメージがわけば、後は「場数」だけです。
映画やドラマで使っているシーンをたくさん見れば、その状況になると自然と使いたくなりますよ。
最後にもう一つだけ、紹介しておきますね。これもドラマなんかでよく耳にしました。
When she finally got through, the manager wasn't there.
彼女がやっと電話を取り次いでもらった時には、もう、部長はそこにはいなかった。
電話などで、誰かに連絡したいとき、つないでもらいたい時に使っています。
電話線や連絡が通る感じが through からしますよね。