なぜ「英文リーディング」が英語学習でとても大事なのか?
英語学習には様々な方法があります。
- 英単語や英語表現を覚えたり、
- 英文法を勉強したり、
- リスニングを訓練したり、
- 英文を書いたり、話したり、
そして、英語学習の目的も
- TOEICや英検など資格や試験対策だったり、
- 旅行やビジネスでの英会話だったり、
しかし、ここで一つ「英文を読む、リーディング」の学習についてお話をします。
英語学習は、とにかく時間がかかります。
初心者のうちは、覚えることが膨大です。
中級者になると、かなり勉強をしてもなかなか伸びを感じないかもしれません。
英単語を頑張って100個覚えても、十数万もある英単語のうちのほんの僅かです。
知らない単語が後から後から出てきます。
そして、意外かもしれませんが、
TOEICなど、試験に対する英語学習は、
気をつけないと効率が悪くなる場合があります。
本などでよく紹介される学習方法に、
「短期で点数を上げるには?」というテクニック的なものがあります。
それは、「問題=解答」をパターン化したものです。
例えば、
Q1 I danced [to / on] the song.
Q2 I found the book [interesting / interested].
点数を上げるためだけに、これらをパターンで覚えても英語力は身につきません。
そして学習時間をムダにします。
さらに、Q1 のような問題は、「音楽に合わせて」を表す前置詞は to を使うくらいの細かい知識の勉強になります。
このような細かいところは、中級以上に進むときは必要でしょうけど、
もっと基礎で使える範囲が広いものから勉強する方が得策です。
Q2 では、
- 英語で大事な第5文型
- 現在分詞、過去分詞の意味、使い方
など、基礎で、重要で、応用範囲がとても広い内容の勉強になります。
大事なことは、「あなたの大切な時間をムダな勉強に消費しない」ことです。
「問題=解答」をパターン化して暗記するほど、ムダな努力はありません。
勉強を続けても、理解がありませんので英語力が伸びません。
TOEICなど、試験に対する英語学習は、
気をつけないと効率が悪くなる場合があるのです。
私がお勧めする学習は「英文リーディング」です。
学習の最初の目標は、「できるだけたくさん読めるようになる」です。
ですので、初級者の方は
- わからない単語が多い
- 表現が難しい
- 内容が難しい
英文はできるだけ避けて下さい。
初級者、中級者ともにオススメなのが、「比較的簡単な英語で書かれたニュース」です。
これですと、ニュースの内容を事前に知って、英語を読みますので、
わからないところでも、ある程度推測して読み進めることができます。
そして、たくさんの英文を読みながら、英文法も同時に勉強します。
すると、英文の構造、構成、読み方がだんだん分かってきます。
「英文法の理解、慣れ」と「英文の構造の慣れ」が相互に良い方向で作用しますので、
読むほどにドンドン、読むスピードとボリュームが増していきます。
読める英文が増えると、自然に英単語、英語表現、構文、動詞、前置詞の使い方が身についていきます。
これは、英語を書く力、英語を話す力も伸ばします。
そして、最終的にはリスニング力もアップします。
読めない英文は、聞いても絶対わかりません。
リーディングが出来てこそ、リスニングの力が伸びるのです。
これが、『なぜ「英文リーディング」が英語学習でとても大事なのか?』
に対する答えです。
TOEICなど、試験に対する英語学習で、細かい英語の知識に時間を割くより、
あなたのレベルに合った英文リーディングで、
「英文法の慣れ」と「英文構造の慣れ」を相互に高めていく学習が、
英語力全体のアップにつながりやすいのです。