こどもと大人の聞き取りの違い

大人と子供ではリスニングの勉強は違ってくると考えています。

そして、大人の方が、はるかに苦労が必要だと思います。

ほとんどの子供は生まれてから、1つの言葉は聞く・話すことが出来ますね。

日本で育った子なら日本語です。

言葉を学習する点に関しては、子供の耳の良さは、大人には無いものです。

子供はどんな音も、素直に聴き取ることが出来、それを自分で口にする、真似ることも得意です。

ところが、大人になるとこれがなかなかうまく出来ません。

英語の学習では2つの難関があります。

一つは英語の音が聞こえないことです。

どんな音を聴いても、まず、日本語の音に置き換えてしまいます。

英語には日本語にない音がたくさんあります。

そして、学校で英語を勉強するときに、この音を全て、カタカナに置き換えたため、音を素直に捉えることが出来なくなってしまうのでしょう。

正しい発音を知らないともちろん聞き取れません。

カタカナで発音を覚えてしまうと、聴き取りの苦労は数倍に膨れ上がります。

カタカナの音を否定するのは大変です。

頭では「違う」と思っても、一度、脳に焼きつくと、それを否定するのは大変です。

母国語だけに音を消し去るのは不可能ですから。

もう一つは、聞いた音を発音できないことです。

聞こえた音を自分で、変えて発音してしまいます。

これに気付かないで、勉強していると、発音もリスニングもそしてスピーキングもちっとも上達しません。

何十年の英語を勉強しているのに、英語がネイティブに全く通じないほとんどの方はこれが原因です。

英語の音を理解することは、ボキャブラリや文法以上に大事、いや、以前に知っておくべきことなのです。

これが出来ないと、何を積み上げても土台から崩れてしまいます。

まず、脳に正しい英語の音を覚えさせましょう。脳に間違いを教えると修正はとても大変ですよ